酒造りのこころ
「目に見えないものを大事にしていこう」
という心を持って、私たちは酒を造っています。
微生物の働き、先祖から受け継いできた想い、
故郷の恵まれた自然、農家さんの努力と苦労、
地域の人たちからの支えなど、
目に見えないものこそが
良い酒造りに欠かせないものだと考えています。
「目に見えないものを大事にしていこう」
という心を持って、私たちは酒を造っています。
微生物の働き、先祖から受け継いできた想い、
故郷の恵まれた自然、農家さんの努力と苦労、
地域の人たちからの支えなど、
目に見えないものこそが
良い酒造りに欠かせないものだと考えています。
酒造りに使う原材料は地元産にこだわっています。
同じ土地の素材同士の相性の良さはもちろんのこと、
地元の素材を使うことで
地元の農業や経済の発展に少しでも貢献していきたい。
地域のみなさまに育てていただいた酒蔵だからこそ、
「地のもの」を使うことで
恩返しをしていきたいと思っています。
1877年(明治10年)に、この地で成龍酒造の酒造りは始まりました。
江戸から明治へ時代が大きく変わり、人も同時に大きな変革を迎えた頃です。
最初に造られた酒は、鍵屋本家の蔵の井戸から豊富に湧き出る良質な水と、地元の米を使った純米酒でした。
今と違って米もあまり磨かれていない、米のうま味が強い酒だったと想像されます。
酒づくりができなかった第二次世界大戦中の苦難の時代、造るほど売れた高度成長期など、激動の時代を乗り越えてきて、成龍酒造がたどり着いたのは「創業者の想い、酒造りを受け継いできた人の想い、そして地元を大切にした地酒蔵になろう」という決意でした。
現代の日本に当時を知る人はもう存在しませんが、創業者 鹿之助が残してくれた「日本酒」を通じて、私たちは古き良き日本をお伝えすることができます。
私たちが目指すのは、盃を重ねても飲み飽きない酒であり、料理を邪魔することなく互いの味を引き立て合う「かけがえのないパートナー」 である酒。飲むことで人を笑顔にし、楽しませることのできる酒を造りたいと日々精進をし続けています。
蔵の長い歴史の間にはさまざまな紆余曲折がありました。
しかし、それゆえに描くことのできる夢があります。
過去があるから今があり、今があるから未来がある。
そのこと心に抱きながら、より愛される蔵として地域とともに歩んでいきたい。
「酒は夢と心で造るもの」
昔も今もこれからも、ずっと変わらない蔵の理念なのです。