御礼と振り返り
2024年がもう間も無く終了し、新しい1年が始まろうとしています。
みなさま1年間、大変お世話になり感謝申し上げます。
2024年の幕開けは、能登半島地震や航空機事故など大きな衝撃と悲しみからの始まりでした。1年を振り返れば、大谷翔平選手の活躍、パリオリンピックでの感動、被団協のノーベル平和賞受賞など、大きな勇気をもらえる話題も多い1年だったように思います。
3月には成龍酒造とも縁深い、切り絵作家”塩崎剛”さんが不慮の事故により天国へ旅立たれるなど、突然の別れに悲しみの涙をたくさん流しました。追悼酒も発売し、塩崎剛さんファンの方々と早すぎる別れを惜しみました。
4月にはコロナ禍以来はじめて、制限を設けないフルスペックでの”蔵開き”を開催させていただきました。過去最多の約1,800人もの方が人口3,000人の私たちの故郷にお集まり頂き、大盛況となりました。新発売の「百年伝承秘境味噌」も大好評、即日完売となったのも記憶に新しく、幸(みゆき)おばあちゃんのお味噌、幸先のいいスタートをきることができました。
5月、全国新酒鑑評会で成龍酒造の大吟醸が「入賞」という朗報もありました。手塩にかけ生み育てたお酒をこうして高くご評価くださる事、素直に嬉しかったです。また久々に訪れたアメリカ西海岸でのSAKEイベントでは、異国の方々からの高いご評価にたくさんの自信と課題をいただきました。
お酒造りオフ期間に入り、瓶詰・火入・出荷と並行して、6月・7月・8月と全国各地の酒販店様や飲食店様とともに行う”日本酒会”行脚旅がスタート。新しい出会い、久々の再会、たくさんの日本酒談義に花を咲かせました。造り手も半年間続いた酒造りの疲れを癒しつつ、酒造の勉強会などへも参加し、酒質向上目指しました。
8月のお盆休み、小学生の息子と一緒に登った石鎚山からの絶景はいい思い出になりました。自らの足で西日本最高峰に登りきったこの日を境に、小さな子供も大きな”自信”を手に入れ、その日以降少しだけたくましくなり、お兄ちゃんに成長したような気がします。故郷の自然、ありがとう。
なかなか気温が下がらない9月。今年の秋は暑かったですね。そんな中でも成龍酒造の秋限定酒、好調に出荷が続き、多くの方にご愛飲頂けました事、嬉しく思います。そして10月の秋祭りの終わりと同時に、R6BY酒造りが始まりました。
11月、四国清酒鑑評会で成龍酒造の大吟醸、「優等賞」を頂きました。春の全国鑑評会に続く嬉しい朗報に杜氏以下、大きな喜びと一緒に、身が引き締まる良い緊張感を頂きました。四国全域を襲った夜の大停電も11月でした。電気が使えない状況での酒造り作業なども工夫と知恵でなんとか乗り切ることができました。当たり前のように使っている電気の大切さ、しみじみ感じた夜でした。
12月、待望の新酒「壱」が誕生しました。多くの酒販店様や飲食店様、そしてお客様からのご期待もあり、発売と同時に蔵の在庫、完売御礼という、過去例を見ない早期終了の事態に、”驚き”と”喜び”、いい”緊張感”を頂きました。爽やかな果実のような香り、優しい旨みと可愛い酸、よい仕上がりの新酒に造り手一同笑顔になれた瞬間でした。
皆様にとっての2024年はいかがだったでしょうか?
私たちの2024年はあっという間のようで、振り返るとここには書ききれないほど様々なことがあった1年でした。
私たちは”モノづくり”の会社です。お米を作ってくれる農家さん、故郷の大自然、そしてお酒をご販売くださる酒販店様や飲食店様といった方々の存在、ご愛飲くださるお客様、その全てが1本の線でつながり、ぐるぐる円となっていく毎日に”感謝”の気持ちでいっぱいです。
皆様あらためまして、いつもありがとうございます。
1877年の創業以来、先祖代々、今の私たちと同じように1年1年を大切に積み重ねていった結果が、今歴史として存在しているのだろうと思います。今この瞬間も、後世に歴史として刻まれる時間だと思うと、とても貴重な瞬間です。
2025年はどんな年になるのかな、と皆でワクワクしながらも、日々努力を重ね、成長目指し、人とのつながりを大切に、引き続き駆け抜けていきたいと思います。
私たちのお酒造りは2025年4月上旬までノンストップで続いて参ります。これから続々と生まれてくる新酒に乞うご期待ください。
皆様、お身体を大切にどうかよいお年をお迎えください!
一覧へ戻る