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不易流行。

ブログ 2022.02.12

不易流行(ふえきりゅうこう)」とはいつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものを取り入れていくこと、簡単に言うと”伝統を踏まえつつ、一方では新しいものを取り入れることが大切だ”とする考えです。遠い昔、俳諧の世界で”松尾芭蕉”が説いたと言われる理念の1つです。古くから続く私たちの酒蔵にもどこか通じる理念として大切にしている言葉、不易流行

よく似た言葉に温故知新というものがあり、”古きを訪ね、新しきを知る”という意。こちらもお気に入りの言葉です。昔の事や深い歴史に触れる事で、新しい発見やアイデアも生まれてきますね。時代に合わせて経済や社会、政治や教育が変わっていくように、私たちも変わる努力をしていかなければ、などと最近特に強く思っています。

コロナ禍となり2年以上、私たちは常に「変化」を意識してきました。

外出自粛や飲食店さんの時短営業、様々な制限や新ルールで私たちの醸す日本酒の世界は、大きく変わりました。お酒を消費される場所やスタイル、シーン、嗜好が変わった事で、今までの当たり前が”当たり前でなくなったケース”も多々あります。

そんな時はいつも”不易流行”を頭でイメージし、変わらずにいるコト・変わらなければいけないコトの2つを頭の中でしっかり整理しています。きっとご先祖様も、その時代に合わせて同じように時代の流れを読み解いてきたのだろうと思います。先人の方々には感謝の気持ちしかありません。

昔があるから、今があります。

そして私たちがこれから行う様々なチャレンジや決断が、明日の未来を作っていくと思うとワクワク感がとまりません。創業145周年を迎えた2022年、私たち成龍酒造は新たなチャレンジに向けて、いま動き始めました。まだ詳細をお伝えする事はできませんが、その時が来ましたら改めてご報告させて頂きます。

コロナ禍で失ったモノやコト、たくさんありますが、コロナ禍だから見えた事や今後の目標などたくさんあります。何事も表裏一体、紙一重の世界です。明るい未来を描けば描くほど、毎日が楽しく充実してきます。先祖が残してくれた蔵の理念「酒は夢と心で造るもの」とは、こんな時心の奥にズシーンと響きます。

夢と心をいつも大切に。

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